ハーフフィルムカメラの中でも王道のOLYMPUS PEN。
1枚に2枚の写真を撮れることや、味のある写真が撮れるとInstagramでも大人気のフィルムカメラです。
特に人気機種のEES-2やEE-3を使っていると言う方は多いのではないでしょうか。
私も両方持っていますが、どちらも使いやすくてカメラ初心者にはぴったりのカメラだと思います。
今回はそんなPENを実際に使うために、フィルム装填の流れをご紹介していきます。
初心者でも簡単に入れることができるフィルムですが、慣れるまでにコツがあります。
今回はそんなコツもお伝えしながら、PENを使うための準備をしていきましょう。
もくじ
今回はFUJIFILM SUPERIA X-TRA400 36枚撮影をPENに装填していきます
今回PENに装填していくフィルムは、フジフィルムから発売されているSUPERIA X-TRA400です。
現在は36枚入りしかないこのフィルムはフィルムカメラユーザーの中でもかなり使われているベーシックなフィルムです。
来年の3月にはこちらのフィルムも生産が終わるということで、私も必死になって買いだめをしている最中です。
ISO400はくもりの日や雨の日でもしっかり写ってくれるのが嬉しいところ。
PENに使うときもオススメのフィルムです。
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カメラ側で入れるフィルムのISO感度を設定していく
まず最初にやることは、カメラに入れるフィルムのISO感度を設定することです。
フィルムには感度がそれぞれ決められていて、数字に従って手動でダイヤルを変えていくことになります。
今回使うフィルムはISO400なので、ダイヤルを400まで変えていきます。
この時代のISO感度はISOではなくASA(アーサー)という名称になっています。
フィルムの数字とは違うASAの数値で撮影してしまうと暗く写ったり明るすぎたりと問題が発生しがち。
カバンの中で数字が変わってしまうこともあるので、撮影するときもしっかりチェックしたいポイントです。
ちなみに手前にあるAUTOや数値は、絞りの値です。
基本的にはAUTOで使用していき、絞りの数値を変えるときはストロボを使うときだけです。
そこだけは重要なので覚えていってくださいね。
PENの中に実際にフィルムを入れていく手順
ASAを設定したら、次は実際にフィルムを入れていきます。
EES-2やEE-3は側面にあるノブを引っ掛けるだけで、簡単にフィルム室が開くように作られています。
写真の親指部分にあるノブを引っ張ると、フィルム室がかぱっと開きます。
フィルム室を開けるとこのようになっています。
PENは左から右にフィルムを送っていく設計になっていることがわかります。
左上の部分のノブはフィルムを入れるために写真のように上にしておくとスムーズです。
こちらが実際にフィルムを入れてみた写真です。
入れただけなのでノブにフィルムが届いていないことがわかります。
フィルムは逆さにして入れて、入れ終わったあとはノブを下げておいてください。
フィルムは手で引っ張って右にある隙間に切れ端を入れていきます。
フィルムを引っ張るときは不安になりますがゆとりを持って引っ張っておくと後の作業がやりやすいです。
フィルムを差し込んだら、上にあるダイヤルをまわしてフィルムを巻いていきます。
ダイヤルは一定のところで止まるので、止まったらシャッターボタンを切ってまた巻いていきます。
シャッターを切るときは、明るいところでボタンを押すようにしてください。
PENにはソーラータイプの露出計が使われていますが、明るさを感知しないとシャッターが切れない(赤ベロ)ようにできています。
できれば蛍光灯の下や太陽の真下と行った明るい場所で作業をすると、スムーズにいけますよ。
この巻いてはシャッターを切ってをある程度繰り返します。(最高4回くらいまで)
フィルムを巻くとこんな感じで右側にフィルムが移動していきます。
この写真は2回ほど巻いただけですが、ここまであればフィルムは簡単には抜けません。
ゆるいなーと感じたら、左上にあるノブを回して調節してみてください。
また失敗したときもは力づくでフィルムを抜こうとしないで、底面にある黒いボタンを押してからノブを反対方向に回してください。
この程度であれば失敗してもまだまだ使えます。
巻けたと思ったら、一旦フィルムのふたを元に戻します。
フィルムのふたを元に戻して、しっかりロックが掛かったか確認してまたフィルムを巻いていきます。
フィルムを巻くのは、先ほどフィルムを入れたときに光が感光してしまって使い物にならないから。
使える部分にたどり着くまでずっと巻いていきます。
フィルムを巻く回数は右にあるフィルムカウンターを参考にしていきます。
ふたを閉じた時点ではSになっていますが、それが1になるまで巻いていきましょう。
1まで巻いたらそこでストップ。
次から撮影することができます。
フィルムが巻かれているかどうかは左のノブを確認する
フィルムが巻かれているかどうかは、左側のノブでわかります。
フィルムを巻くと同時に左のノブも回っていたら、正常にフィルムは巻かれています。
逆にノブが回っていなかったらフィルムがうまく巻かれていない証拠です。
その場合は一旦暗い場所でフィルムを抜いて最初からやり直してみてください。
フィルムは開いてしまうと感光してしまうので、その部分はどうしようもありませんが、気づいたときに対処しておくのが万全です。
フィルムの装填を覚えてフィルムカメラをもっと楽しもう
ここまでPENのフィルムの入れ方をレクチャーしてきましたが、最初はなかなか慣れないもの。
私もフィルム装填はまだまだ自信がありません。
ですがやっていくうちに慣れていくというもの、習うより慣れろというのはこのことなんでしょう。
フィルムカメラをやっていくうちにどんどんフィルムの扱いもうまくなっていくので、最初は失敗してなんぼです。
ぜひフィルムの装填をマスターしてストレスフリーで撮影していきましょう!
Have a happy camelife!