こんにちは、沙矢佳(@a_n_koll)です。
撮影をするときに欠かせない知識の一つに、オートフォーカスやマニュアルフォーカスといった『焦点』があります。
焦点の中で主なものだとオートフォーカス(AF)やマニュアルフォーカスが有名ですが、今回は『固定焦点』にしぼってお話ししていきます。
固定焦点はパンフォーカスとゾーンフォーカスという2種類があって、どちらも昔のコンパクトフィルムカメラを買う上で必要な知識です。
この記事でパンフォーカスとゾーンフォーカスの違いを覚えて、フィルムカメラ選びに役立ててください!
もくじ
パンフォーカスもゾーンフォーカスも同じ固定焦点の仲間
固定焦点は、あらかじめ適当なところでピントを固定してあるレンズやカメラのことです。
ピントを調節する機能を持っていないので、撮影するときは明るさ(絞り)と構図を意識するだけで写真が撮ります。
パンフォーカスのカメラの特徴
パンフォーカスは、全ての被写体にピントが合うように作られているカメラのことです。
普通のカメラはピントを合わせるとそれ以外の場所はボケが発生しますが、パンフォーカスのカメラだとボケが起こらず全てに焦点が当たります。
その理由はパンフォーカスのカメラは広角レンズ(広い面積を撮るのに適したレンズ)を入れていて、光を取り込む穴(絞り)を一定の大きさにすることで、被写体全てにピントが合うように設計されているからです。
パンフォーカスの前らは近距離・中距離のスナップを撮影するのに適していて、ピント自体は3メートル前後に合わせられていることが多いと言われています。
パンフォーカスのデメリットは、広角レンズを使用しているため人物撮影(特にバストショット)を撮るのに不向きなこと、暗い場所で撮影するのが苦手なことです。
パンフォーカスで有名なカメラは、OLYMPUS PEN EE-3
パンフォーカスのカメラで有名なカメラは、オリンパスのハーフフィルムカメラ(1枚の写真に2枚写真が撮れるカメラ)です。
中でもOLYMPUS PEN EE-3は、1970年代に発売されてから10年以上のロングランヒットした商品で、フィルムカメラの人気が沸騰している現在でも人気を博しているカメラです。
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ゾーンフォーカスのカメラの特徴
パンフォーカスのカメラがピントを合わせられないのに対し、ゾーンフォーカスは目視である程度ピントを変えることができます。
ゾーンフォーカスのカメラはレンズの先に人物や風景のマークがついていて、対象に合わせてピントを変えます。
ゾーンフォーカスのマークの意味は以下の通りです。
- 人物1人:1メートル前後
- 人物2人:1.5メートル前後
- 人物3人:3メートル前後
- 景色:∞(パンフォーカスとほぼ一緒)
基本的にマークは3つから4つで構成されていて、レンズの下に数値が書かれているものもあります。
ゾーンフォーカスのマークは初心者でもピントが合うように設計されたものですが、ある程度慣れが必要なのでたくさん撮って練習するのがオススメです。
ゾーンフォーカスで有名なカメラは、OLYMPUS TRIP35
ゾーンフォーカスで有名なカメラは、OLYMPUS TRIP35というカメラです。
このカメラはオリンパスペンのゾーンフォーカスバージョンのEESシリーズから派生して、フルサイズで写真が撮ることができるカメラとしてこちらも当時大ヒットしました。
TRIPはその名の通り気軽に旅行に持ち歩けるという意味が込められていて、これからフィルムカメラを楽しみたいという人にはぴったりのカメラです。
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まとめ
これまでパンフォーカスとゾーンフォーカスの違いについてお話ししてきました。
今までの話を1行にまとめてみると、このような形になります。
- パンフォーカス:ピントが固定されていて、全てにピントが合うように設計されている
- ゾーンフォーカス:目視で距離を測り、撮る対象によってダイヤルを変更する
実際にパンフォーカスとゾーンフォーカスの違いを知るには自分で見て確かめるのが一番なので、この記事を参考にしながらぜひカメラ屋さんにも足を運んで見てくださいね!

Have a happy camelife.
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