こんにちは、沙矢佳(@a_n_koll)です。
最近フィルムカメラの作例記事がおろそかになっていましたが、ようやくまた一本書けそうで嬉しいです。
今回ご紹介する作例は、『natura1600』という今年の3月に生産が終了したフィルムです。
もともとnatura1600は、同時期に発売されたフィルムカメラ『ナチュラシリーズ』に合わせて作られた高感度フィルム。
生産終了のアナウンスとともに多くのカメラファンがカメラ屋さんやインターネットで漁る日々。
それはいかにこの高感度フィルムが愛されていたかということに尽きると思います。
今回はそんなフィルムで平成最後の夏と秋を楽しんできたので、作例を楽しんでいただければと思います。
もくじ
今回の旅で使用したカメラは『PENTAX MZ-5』、レンズは『Super Takumar 55mm f1.8』
今回撮影したカメラは先日の記事『PENTAX MZ-5と函館旅行。プラスチックボディにはM42のレンズがぴったり』でも使用した、『PENTAX MZ-5』にM42のレンズ『Super Takumar 55mm f1.8』をつけたもの。
この時代のオートフォーカスのカメラは露出計が作動しているものが多いので、MFレンズをつけてもしっかり露出をチェックできるところが嬉しいです。
本当に欲を言えばナチュラクラシカで写真を撮りたいところでしたが、うん、やっぱり予算には勝てなかった模様。
函館旅行のときにちょうどフィルムが切れたので、カバンの中に入っていたフィルムがたまたまnatura1600でした。
そしてやらかしました✌(‘ω’✌ )三✌(‘ω’)✌三( ✌’ω’)✌
DXコードを読み取ってISO1600で撮影、ISO400で撮影しておけばよかったのに…
何をやらかしたのかというと、『DXコードでISO1600に設定したまま日中撮影した』ことでした。
DXコードはパネトーネ内に電気接点を設けて、フィルムの情報をそのままカメラに伝達してしまおうというものです。
そう私は室外で撮影するならISO100-400くらいで大丈夫なところを、ISO1600で撮影していたということになります。
本当はISO400くらいで撮るときれいらしいんですが、私調べないでそのまま使っちゃったんですね。
いや知らないって恐ろしい…。
そんなわけで全て写真をISO1600で撮影してきたので、その様子をご紹介していこうと思います。
平成最後の夏は北海道地震でフェリー待ちをしたり、青森フェリーターミナルから駅まで歩いたり
ISO1600で撮影しているのでとにかくノイズ感がすごいんだけど、そのざらつきさえ愛おしく思えてしまうこの写真たち。
この夏の思い出は北海道地震がメインな私ですが、この写真たちを見ると先が見えず不安だった私の心象を表しているのかもしれません。
残ったフィルムは秋を目一杯楽しむ。natura1600とノスタルジーとお写ん歩
なかなか青森写真を現像に出せなかったのは中にフィルムがまだ入っていたから。
この旅行の後にいろんな病気をしてしまってなかなか動けなかった私ですが、ようやく動けるようになった先週フィルム紹介に近所の公園に行ってきました。
忘れられない思い出と、忘れられない写真
9月の初めに起きた北海道地震では突然電気が使えなくなり、スマホの充電もままならないまま家に帰ろうと本当に奮闘しました。
信号がついていない中タクシーを呼んでフェリーターミナルに行って、7時間以上フェリーのチケットに並びました。
大変なのはお互い様なのに、懸命に旅行者のために頑張っている北海道のみなさんにたくさんの親切をいただいて帰ってきた旅は何度お礼を言っても足りないほど。
そんなことすら忘れたころに現像したフィルムにはこんな写真が残っていました。
この吸い込まれるようにきれいな夕日がしっかりと残っていて涙が出そうになりました。
最初は「もうこんな怖いことがあるなら、旅なんてやめてしまおう」と思っていた私ですが、「あ、またどこかに行きたい」と心が呟いて。
やっぱり写真を撮ることが大好きなんだなあと実感した写真でもありました。
辛いこともたくさんあったけど、また函館に行ってみよう。
次はもっといい写真が撮れますように。
Have a happy camelife!