【カメラ初心者】スナップ写真を撮るときに考えてほしい肖像権の問題についてまとめてみた

【カメラ初心者】スナップ写真を撮るときに大切な肖像権と著作権の話

こんにちは、沙矢佳(@a_n_koll)です。

今回はちょっと重たいテーマになりますが、肖像権スナップ写真についてお話をしていこうと思います。

このテーマは前々から書きたいと思っていたテーマの一つで、今年の夏に私自身が経験したことがきっかけでした。

その経験とは知り合いと撮影に出かけたとき、私が写真を撮っていたら反対方向から違う女の子が私の写真を撮っていたというものでした。

女の子と目を合わせた瞬間に申し訳なさそうにそそくさとその場から離れてしまったのですが、やはり撮られた側の人間はいい気はしませんよね。

SNSでいろんな情報が錯綜する時代に、どんな場所でどんな形で私たちの写真が使われるかはわかりません。

そう考えると写真を撮られること自体が恐ろしいことのように思えてしまいます。

もちろんどんなに気をつけていても写真の中に人が写り込んでしまうこともありますよね。

特にスナップ写真という写真の撮り方がある以上、表現の自由との折り合いについても考える必要があります。

そんなこんなをこの1記事にできるだけまとめていきますので、ぜひカメラを持つ全ての方に読んでいただきたいと思っています。

参考文献について
この記事では記事の公平性を防ぐために参考文献として『SNS時代の写真ルールとマナー』という本を参考にしています。

人の写真を勝手に撮影することは『肖像権の侵害』にあたる

デジタル化が進み、気軽にスマートフォンやカメラで撮影ができる世の中になりました。

またその写真データを使ってSNSなどに投稿することで、アマチュアでも全世界中の人がその人の写真を見れるようになりましたよね。

そして浮き彫りになったのは、『肖像権』の問題です。

以前のフィルムカメラの時代は写真を撮ったあと現像というタイムラグがあり、現像したフィルムから焼き増しをして他の人に配るという範囲が限られた公開が主だったため、今ほどは肖像権について語られることは少なかったようです。

インターネットが爆発的に普及している現代では、自分の撮った写真(また自分が写った写真)がどこでどんな状況で使われるかを全て把握することはできません。

とある例によると、許可を取っていない写真(この時点ではアップする以上の意図を持っていません)をインターネットにアップした結果、掲示板サイトに悪用されて被写体となった人が撮影した人に対して損害賠償を求めたというケースもあるそうです。

ここまで話していると、

そもそも肖像権ってなんだろう?

という方もいらっしゃるかもしれません。

そんな方のために、次は基本となる『肖像』という言葉の意味から遡っていきたいと思います。

『肖像』は人の顔の写真が写っていなくてもその人の特徴が掴むことができれば肖像と認められる

まず肖像という言葉には二つの定義が存在します。

『肖像』は人の顔の写真が写っていなくてもその人の特徴が掴むことができれば肖像と認められる

この図の通り、肖像は「実在の人物に関するもの」かつ「人物を特定しうる程度の『容姿の特徴』があること」なんですね。

容姿の特徴は顔だけではなく、体全体に対して主張することができます。

もし顔が写っていない写真だとしても、特徴的な服装やアクセサリーをしていたらその人だと断定することができてしまいます。

特にスナップ写真は人物を入れて写真を撮ることが多いですが、顔が写っていなければいいという考え方ではいけないということがわかります。

また肖像権は一般人だけでなく、芸能人にも適用されるため注意が必要です。

肖像権は人間だけのもの

たまに建物や作品について肖像権を主張する方もいますが、そもそも肖像権は人間だけに当てはまるものになっています。

人間が作ったものに対しては『著作権』が発生します。

肖像権が発生するタイミングは『撮影する時点』と『撮影データを公共に伝達すること』の2つが存在する

また権利である肖像権にも2つの時点が存在します。

この図を見てもらえればわかるように、肖像権に関しては撮影することとデータをインターネットに配信することはイコールではないことがわかります。

そのため勝手に撮影することもNGだし、その写真を勝手に他の場所で使うのも肖像権の侵害に当たることがわかります。

 

ですが肖像権には現在『明確な法律が存在しません』

肖像権については刑事ではなく民事事件として裁判所で扱ってもらう必要があるそうです。

また肖像権はここまで見てもらえればわかるように、肖像権は全て事後のこと(撮影されてから、公共の場に発信されてから)のことなので、後から権利を主張する必要があります。

ただ日本では権利が規定されていなくても法的に「保護すべき利益」が認められれば保護が認められる国なので、肖像権に関して不利益を被った際は権利を主張することができます。

 

ここまで話すとスナップ写真の前提が崩れてしまうのですが、次はスナップ写真の意義についてお話ししていきます。

肖像権とスナップ写真の表現の自由との垣根はあいまいである

スナップ写真とはどういう写真を指すのかを文字にすると以下のような表現になります。

日常の中で、目の前の光景や出来事、人物などを一瞬のうちに素早く撮影する撮影技法、またはそうして撮られた写真のこと。

(引用:「コトバンク」)

例えばこんな写真もスナップ写真に入ります。

MZ-5で撮影した函館の写真

広義で言えば災害時や事件が発生したときにスマホで撮影した写真や動画もスナップと位置づけることができるのではないでしょうか。

そのため肖像権ばかり主張してしまうと、憲法にも規定されている『表現の自由』が侵害されることにつながってしまいます。

ですがデジタル化が進みインターネットで誰でも写真を保存できるこのご時世となると、表現の自由ばかりを主張することも難しいのかなというのが私の意見です。

相手の肖像権を守るためにも、人物写真を撮影するときはまず相手に撮影許可をもらうこと

ここまで肖像権についてお話をしてきましたが、一番大切なことは被写体となる人に対して撮影の許可をもらうことです。

撮影するときに相手に聞くことは以下の2点です。

  • 撮影そのものに対して許可をもらうこと
  • 撮影したデータをどのように利用するのかを明確にすること

特に後者の撮影データについては利用用途までしっかりと説明する義務があります。

そして撮影者はその用途以上の範囲を超えた写真の利用をしないこと、これに尽きるのではないでしょうか。

撮影をする側からすると「どうしてここまでやらなくちゃいけないのか」という不満があるかもしれませんが、自分が撮影される立場であれば納得できるところまできちんと伺いたいですよね。

面倒かもしれませんが、あとあとトラブルにならないためにもしっかりと撮影許可をもらいましょう。

ここまですると決定的な写真を撮ることができなくなりますが、後から写真を見せて撮影許可をもらうのでも構わないと思います。

そうやって相手としっかりコミュニケーションをとることが今の時代に求められているマナーではないでしょうか。

誰でも写真が撮れる時代だからこそ、自分の身は自分で守ろう

もともとお金持ちの持つものだったカメラが普及して、名乗れば誰でもカメラマンと言えてしまう世の中になりました。

Instagramの普及で『インスタ映え』なんて言葉も生まれて、世界中で「写真」というものに対して貪欲になっている気もします。

ですが、その裏で勝手に写真を撮られて嫌な思いをしている人がいるのも事実。

肖像権肖像権と口酸っぱく言いますが、肖像権は被写体になる人だけではなく撮影者にも影響する大切な権利です。

肖像権をしっかり守った上で撮影することで、自分の身を守ることにも繋がります。

撮影する側の自分を守るという視点でも相手の肖像権を守ることはとても大切なことではないでしょうか。

 

ぜひ一度、肖像権について考えてみてください。

 

参考文献

インスタグラマーになるのは難しくない!フォロワーを増やすシンプルな3つの方法 instaguram-merit-demeritその投稿ちょっと待って!インスタにアップするメリット・デメリットまとめ picture-edit【画像編集・商用利用】写真を加工するときに気をつけること 【カメラ初心者】スナップ写真を撮るときに大切な肖像権と著作権の話【カメラ初心者】スナップ写真を撮るときに考えてほしい肖像権の問題についてまとめてみた

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