こんにちは、沙矢佳(@a_n_koll)です。
最近オールドレンズにめっきりはまっていて、いろんなレンズを試しては写真を撮りに行っています。
うん、ようやく引きこもりを解消できそうです。
タイトルにもありました通り、今回ご紹介するのは『Helios-44 58mmF2』というソ連(今のロシア)時代のレンズです。
ソ連というとなんとなくすごいレンズに聞こえますよね。
今回はそんなちょっと変わり種のヘリオスの魅力に迫っていこうと思います。
もくじ
【基本】ヘリオスはソ連時代のM42レンズのこと
冒頭でも少しお話ししましたがヘリオスというレンズは、日本のレンズではありません。
今のロシアになるソ連の共産主義の中で作られていたレンズで、『ZENIT(ゼニート)』というカメラにつけられていました。
そんなヘリオスのマウントは、M42という東ドイツで作られた国際規格のものがほとんどです。
M42のレンズはスクリュータイプになっているので、くるくるとマウントに取り付けていく形になります。
私がお譲りしてもらったヘリオスはシルバーの削り出しが特徴的なヘリオスの初期型。
中身は普通のレンズと変わりありませんが、デザインがとてもいいですよね。
Amazonでも価格がリーズナブルに手に入れられるので、とてもオススメです。
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ヘリオスの強みはぐるぐるボケ!これができる原因は非点収差にあります
こちらの写真を見てみてください。
ボケの周りがなんとなく円を描いているように見えませんか?
この正体が、『ぐるぐるボケ』です。
ぐるぐるボケは他のロシアンレンズでもみられる現象で、その原因は『非点収差』と呼ばれる現象にありました。
非点収差(ひてんしゅうさ)とは、レンズを通った光が完全に同じ点に集まらず、像を結ぶ位置がばらけること。
このHelios-44は古い時代の一眼レフ用レンズのため、この非点収差が補正しきれておらず、絞り開放に近い位置では画面周辺部の描写が暴れることになるのです。
国産レンズだとなかなかこのような現象は出にくくなっているのですが、ソ連のレンズはこのような設計の限界が多いものが結構あります。
ただこのぐるぐるボケも味の一つ。
ぐるぐるボケを作りたいからヘリオスを購入するという方も多いです。
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【作例7枚】Helios-44は白の描写が優しい、とろんとしたボケ感が特徴的
さてここからはそんなヘリオスで撮影した作例をご紹介していこうと思います。
ヘリオスといったロシアンレンズは白の描写がきれいと言われていて、ふんわりとした写真が残せるのが特徴になっています。
こちらの写真だけフレアとゴーストのでる具合を知りたくて太陽にレンズを向けてみました。
どちらも割とくっきりはっきり出る光の表現をしやすいレンズでした。
ヘリオスでぐるぐるボケを作る3つのコツを紹介していきます
先ほどヘリオスはぐるぐるボケが出やすいレンズだということをご紹介しましたが、ぐるぐるボケは通常の撮影ではなかなかできません。
よく言われているのは、ぐるぐるボケは『玉ボケ』ができやすい環境でできるということ。
玉ボケの作り方とも被ってしまうのですが、ここでは3つのコツをご紹介していきますね。
光が分散している場所で撮影する
まずは場所のコンディションからお伝えしていきます。
玉ボケは普通に撮影するだけではなかなかでなくて、木漏れ日や花の影など光が分散している場所で発生しやすいです。
光が分散して一つ一つがちいさな光の玉になります。
絞りを開いて撮影する(F値を小さくする)
次に撮影するときのレンズのコンディションについてお話ししていきます。
きれいな玉ボケを作るためには、絞りを開放にして撮影することが必須になってきます。
絞りを開放で撮影するときはシャッタースピードやISO感度をあらかじめ露出が暗くなる位置に設定しておくのもポイント。
適正露出が0になるように撮影するのがオススメです。
手前にピントを合わせる
最後にチェックしたいポイントは、被写体を手前に置いてピントを合わせるということ。
ヘリオスの最短撮影距離(撮影できる一番短い距離)は50cmからなのでなかなか難しいところはありますが、頑張って合わせてみましょう。
手前に撮りたいものを置いて、後ろをキラキラさせるイメージで撮影するとうまくいきますよ。
ヘリオスのボケ感は他のレンズでは体感できない極上品、あなたも試してみてはいかが?
ここまでヘリオスのことについてお話ししていきました。
ぐるぐるボケととろけるようなボケ感は、デジタル用のレンズでは味わえない一級品です。
普段のレンズに飽きてしまった、リーズナブルに変わった写真が撮りたい!
という方はぜひチェックしてみてくださいね。
Have a happy camelife!
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