こんにちは、沙矢佳(@a_n_koll)です。
一眼レフやミラーレスカメラを手に入れて慣れてくると、自分で設定を変えて写真を撮りたいと思ってしまうもの。
前回の記事『【撮影モード】4つの撮影モードの違いを覚えて、オート撮影から卒業しよう』では4つのマニュアル撮影モードについて、主に写真を撮るときのシャッターのスピードの話や明るさの調節を重点的にお話ししました。
この機能はホワイトバランスと呼ばれていて、普段はオート設定で撮影している人も多いはず。でもホワイトバランスを使いこなせるようになると、写真の質がぐっとよくなるんです。
今回の記事ではホワイトバランスの基礎から、応用の仕方まで詳しく説明していきます。
一眼レフやミラーレスカメラを持っている人はもちろんコンデジを持っている人にも使える機能なので、カメラ初心者の方は必見です。
もくじ
【おさらい】ホワイトバランスってどんな機能?
ホワイトバランスは白いものを白く写すための機能です。
普段何気なく生活していると気づきにくいですが、太陽の光の色と電球の光の色が違うように光の色によって白色の見え方は変わってきます。
ホワイトバランスはその白色の見え方を調節する機能で、オートモードにしていると見た目に近い色を撮影することができます。
見た目そのままの写真でもいい写真はいっぱいありますが、それだけじゃもったいない!
意図的にホワイトバランスを変えていくことで、更に魅力的な写真に仕上げることだってできます。
ホワイトバランスはオート以外にもたくさんの種類があって、用途によって使い分けていきます。
- くもり(曇天)
- 太陽光(晴天)
- 白熱電球
- 日陰
- 白色蛍光灯
モードは基本的に天気や電気の色がつけられているので、見た目と写真が違うと感じたら天気ごとにモードを変えてみてください。
日陰やくもりにすると暖色系の温かい写真になり、白熱電球だと青色がはっきりした写真になると思います。
私はよくホワイトバランスを調節して食事を撮影するときは日陰モードを使っておいしく見せたり、何気無い街の風景を撮るときには白色蛍光灯のピンク色を使って個性的な写真に仕上げたりしています。
ホワイトバランスの設定はカメラメーカーやカメラ機種によって設定する場所が違うので、お持ちの取扱説明書を確認してください。
実際にホワイトバランスをカスタム設定してみよう
ホワイトバランスの機能を使うなら、先ほどご紹介した5つのモードだけでも撮影の幅が広がります。
どのカメラにもホワイトバランスをカスタム調節できる機能がついています。
ホワイトバランスをカスタムできるようになると、自分の思ったような色で写真を撮れるようになるので、写真にさらに深みが出るようになります。
ホワイトバランスの各社の違い
ホワイトバランスをカスタム設定する名前はカメラメーカーによって違うので、こちらを参考にしてください。
- キャノン:マニュアルホワイトバランス
- ソニー:カスタム
- オリンパス:カスタムホワイトバランス
- パナソニック:VAR
- ペンタックス:色温度
- フジフィルム:色温度設定
- カシオ:マニュアル
ニコンの初心者向けのカメラにはホワイトバランスをマニュアル調整する機能はついていません。中級機〜上級機にのみついている機能になっています。
ホワイトバランスのカスタムの仕方
ホワイトバランスのカスタム設定は座標点を動かすタイプのものや、レバーのようになっているものなど機種によって変わります。
ホワイトバランスをカスタムしようとするとこのような画面になります。
横軸が左からB(ブルー)からA(アンバー)、縦軸が下からM(マゼンタ)からG(グリーン)で交差しています。
ホワイトバランスを操作するときは、横軸を決めてから縦軸を決めていきます。
横軸は左にいけばいくほど青色に、右にいけばいくほど赤色になります。
縦軸は下にいけばいくほどピンク寄りの紫色に、上に上がれば上がるほど緑色になります。
一眼レフで撮影するときは、モニター撮影に切り替えておくと色味を把握しやすくなります。
ホワイトバランスの設定例
ブルー
アンバー
マゼンタ
グリーン
ホワイトバランスのカスタム設定とフィルター加工との違い
画質が劣化させずに加工できる
写真をフィルターに加工するときに気になるのが、画質が劣化する問題です。
カメラで撮影した写真をインスタグラムやツイッターにあげるときは、必ず圧縮されてしまうのでフィルターをかけてもあまり気になりませんが、現像するときにフィルターをかけてしまうとどうしても汚く印刷されてしまいます。
画質を劣化させずにきれいな写真を残したいという人に、ホワイトバランスのカスタム設定は絶対に役に立つはず。
後から加工する手間も省けるので、とっても便利です。
撮影する前に設定する必要がある
ホワイトバランスのカスタム設定はカメラを通じて処理をするので、撮影する前に設定する必要があります。
後から加工して色味を変えることもできますが、事前に設定するクセをつけておくと後のアクションが減るので、設定をするクセをつけるとGOOD。
一つ一つ設定を変えながら写真を撮るのに手間がかかるという方は、既存の機能も一緒に使っていくと楽になります。
後から修正がしにくい
ホワイトバランスを強めにカスタム設定して写真を撮った後に、元の色味に変えていくのはとても難しいです。
フィルター加工であれば、元のデータを残したまま加工ができるのでその心配はありませんが、ホワイトバランスをカスタムする際は気をつけて撮影しないと出来上がった作品が自分の好みじゃなかったときに少し落ち込みます。(私はこの失敗をやりました)
画質が劣化してもいいから、安全な道を歩きたい!という人はフィルター加工で細かい修正をしていくのがおすすめです。
ホワイトバランスを自由自在に操ってあなただけの写真を撮っていこう
ホワイトバランスをカスタムするのは最初はちょっと抵抗がある…という方も中にはいらっしゃるかもしれません。
ホワイトバランスを設定できるようになってもいつも同じモードを使っていたので、気がついたら同じような写真がたくさんフォルダに並んでいて驚愕した覚えがあります。
でもホワイトバランスのマニュアル設定に慣れるとまるで新しい世界に行けたようで、とても楽しくなりました。
今ではガンガンカスタムするようになったので、逆に今度はフォルダの中がカラフルになってしまうという嬉しい誤算まで笑
カメラはどんな場所に行っても、きちんとその機能を活かしてあげないと「きれいな写真」で終わってしまいます。
どうせなら、「私がきれいだと胸を張れる写真」をたくさん撮りたい。
そのためにできることを日々積み重ねていきたいと思っています。
ぜひ、ホワイトバランスのカスタムをして、写真をもっと好きになってください。
Have a happy camelife.